1. プラスチックモデルは粉々にくだける

制作年／ 2000 　映像時間／ 0:02:07

1. プラスチックモデルを野球のバット・ゴルフクラブで打ち砕く映像。それらを壊すことによって様々な意味が発生し、ある種の感情が生まれるでしょう。しかしそれらには全く興味ありません。僕はプラスチックモデルが粉々に飛び散ることのみに関心があるのです。

「ペット・アーキテクチャー・プロジェクト」

制作年／ 2000〜 　映像時間／ 0:06:45

密集する建物の１ｍの隙間、道路と線路に切り取られた細長い街区など、東京には都市の開発に伴い、副産物といえるような場所がたくさんつくられている。こんな常識外れの小さな敷地に建つ犬小屋以上建物以下の構築物を我々はペット・アーキテクチャーと呼んでいる。ペット・アーキテクチャーのヴァリエーションによって都市の隙間をリサイクルし、東京を再編しようとする試みがペット・アーキテクチャー・プロジェクトである。１／１つまり実物大のペット・アーキテクチャーの自主制作、現在の東京に散見されるペット・アーキテクチャーのリサーチが主な活動内容である。

Tokyo Night Walker

制作年／ 2001 　映像時間／ 0:10:31

僕は東京で生まれた「パラパラ」というダンススタイルの核心を追って神楽坂の「ツインスター」というクラブを何度も通ってリサーチした。日本には千年も前から「盆踊り」という死者を慰霊するダンスがあるが主旨は異なるものの様式はこの「盆踊り」に酷似している。パラパラはダンスなのに足のステップを殆ど使わず上半身だけで踊るのが特徴。クラブには必ずパラパラマスターという人物がいて毎回新しい踊りを教えてくれる。意外なのはこのクラブは非常に健全でいわゆる乱交などといった行為は一切なく。客は真剣にステップを学習し、同一化することを最終目標とする。日本人特有の勤勉さと伝統的宗教様式をベースに最先端のテクノロジーから発するユーロビートが融合している点が巧妙で世界でここ、東京以外には全く類を見ないが最近は韓国など近隣アジア諸国に輸出されるようになり、カラオケブームの再来と言われている。

「ワイヤー　ワイヤー」

発表年／ 2002年 　映像時間／ 0:00:42

1971年京都生まれ。「私たちの生活の中に、あふれるケーブルをモチーフにした作品。いかにうまくケーブルとつき合うか考えようと思います。SM愛好家が縄をこよなく愛するように、家庭用電気配線のケーブリングに美を見いだす事が出来れば、ケーブルの妖精に出会えるかもしれませんね。」（H.K）

one minute
時間の単位と、その中身についての作品。

発表年／ 1999年 　映像時間／ 0:01:00

1974年東京生まれ。
白い部屋の窓から白いドロドロした液体がゆっくりと途切れなく流し込まれ、見る者の身体を圧迫する（untitlled,1997）。非現実的な空間の中で時間をつくり出す小金沢のインスタレーションは官能的で美しい。スタジオ食堂所属のアーティスト。

大丈夫？

発表年／ 1999年 　映像時間／ 0:00:25

1957年シンガポール生まれ。イエローマンの旅というパフォーマンスをアジア各地で行う。シンガポールに生まれた自己のアイデンティティを探るパフォーマンスは、社会批評を含む詩的情景が漂う。シンガポールと東京をベースに世界各地で活動中。

ゴメンライダー

発表年／ 1999年 　映像時間／ 0:00:40

Lustre
私たちの最近のお気に入りはソフトでなめらかでつややかで・・・。

発表年／ 1999年 　映像時間／ 0:01:00

1965年シエラレオーネ生まれ。インタラクティブワーク、CG、インスタレーションなど、デジタル技術を用いて幅広い表現をするオーストラリアで今最も注目される作家の一人。テクノロジー社会におけるあいまいな「自然」の定軸、人間の存在やモラルというシリアスなテーマを扱いながらも「カー・ナゲット」などの作品タイトルを示すユーモラスな感覚が魅力。

loop

発表年／ 1999年 　映像時間／ 0:01:00

アナログからハイテクまでさまざまなエレメントによって構成される秋葉原。その街のエイリアス・キャラクター「ジャック」がハイテクCGによって進化し、モニターの中を疾走する。猛スピードでバーチャルな世界を走り現実を追い越して、ジャックは超現実を目にすることが出来るのだろうか？
櫻井たかあき、鈴木真吾、戸沢徹の3人によるユニットで1999年に結成した映像クリエイター集団。今回初めて作品を発表する。

うたをうたう

発表年／ 1999年 　映像時間／ 0:01:00

秋葉原を日常空間の延長ととらえ、ビデオカメラをマイクにして「うたをうたう」という表現行為を記録する。

1960年鹿児島生まれ。小学生の時初めて舞台で独唱し歌に目覚める。中学の頃サンタルチアを独唱し注目され、以来そのボイスパフォーマンスは人間の原始的本能を呼び覚ますようなマインドセラピー的効果があるといわれる。鯉、ゴジラ、はにわ、カメ、やせ犬、お米、蛙などが藤のインスタレーション作品には数多く登場する。